練習方法について②

 

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様、

いつもご利用ありがとうございます。今回も引き続き練習方法についてです。実戦に結びついた練習とは?

<練習方法について②>

もしコースで良いショットや結果を望むのであれば、練習場から本気で取り組まなければなりません。よく聞く言葉で「練習に勝るものはない」がありますが、適切な方法で行わなければ時間の無駄にもなりかねません。実際に練習場に行っても、心と体に悪習慣をつけるような過ごし方をしていたら、効果よりも害のほうが大きくなってしまします。目的を持たず目の前のボールをひたすら打ちまくる。このような練習で得られる成果と言えば、スイングにも精神面にも怠惰な習慣をつけて、それを余計に増長させていることになってしまいます。スイングも思考力も、だらけさせるだけの練習をしていて、プレッシャーのかかるコースのプレーで心と体がうまく機能するでしょうか? プランを持って練習場に行きましょう。ただひたすら時間ボールを打ち続ける事はプランにはなりません。 

<ショットの前は必ずセットアップルーティンをする> 

スイングという複雑な身体動作をしようとする時にも、体が意思決定に惑わされることがないようにしましょう。行動が思考に妨げられていないことが大切です。スイングを揺るがす最大の敵は緊張です。その緊張を引き起こす元は今向き合っていることを成し遂げられる自分の能力への自信のなさ“に他ありません。自信を持ってゴルフをするために欠かせない軸となるのがルーティンです。前回もセットアップルーティンのお話をいたしましたが、ボールを打つ前は必ずボールの後方に立ち、どんなショットを打つか、弾道をイメージし気持ち(こころ)を整理してアドレスに入りましょう。ショットに関するあらゆることを考える、風の向き、ハザード、ライ、弾道、弾道の高さなど、そのショットに対する考え、イメージを具体的にする、より具体的に打とうとすショットを思い描くことです。あれこれ迷う時は、セットアップルーティンでボールの後ろに立って考える時だけにしましょう。アドレスに入ったらショットだけに完全に集中しなくてはなりません。ボールに向き合って決断に迷いが生じたら、もう一度仕切り直して最初からやり直しましょう。

アドレスに入ったら疑念を捨て去り、グリップをして、クラブフェイスを合わせ、姿勢を調節し、目標を見定めて、ただショットを打つのみです。ショットを打つまでの時間が長くなるほど疑念とともに緊張が心と体を緊張させてしまいます。スイングの最大の敵は緊張です。決断し集中しスイングするだけでいいのです。

できるだけ効率的なルーティンを身に付けましょう。限られた時間の中で上手に行うようにしましょう。自分のルーティンを少しばかり儀式化することでボールを狙った場所へ飛ばせる確率が高まります。ゴルフスイングにはリズムがとても大事ですが、ショットを打つ前の思考(ショットのイメージ)には時間を取り、ショットを打つ時はあまり時間をかけずに素早く行いましょう。 

<ショットごとに目標をかえる> 

コースでは練習場のように真っ平らなライはほとんどありません。ショットのために頭を切り替えなくてはなりません。コースではそうしなくては打てないはずです。ショットごとに全く新しい考えを求められる、目標はどこだ? 考慮しなければいけない要素を、練習場でショットごとに目標を変えることによって考える、目標を変えることで習慣が身に付く。練習場で打つ前に必ずボールの後ろに立って時間をとれば、どのスイングにも目的を持つことを体に教え込めることができるでしょう。30分間にドライバーショットを50発打っても何かが達成できるわけではありません。逆に欠陥スイングを作り上げてしまうこともあるでしょう。少ないボール数でも、よく考えてスイングする方が効果的です。練習で大切なのは、まさに量ではなく質なのです。

自分の技術レベルを最も実感できる方法として、30分間の10発だけショット打ってみる。ショット一打一打について考える。思った通りにショットできたのは何発ありますか? つねに実践を想定した練習を行い、まずはその習慣を作ればそれが身に付きます。自分で習慣を身につけられるようになりましょう。 

<ショットごとにクラブを変える> 

これはショットごとに頭を切り替えると言うクセをつける訓練になります。
コースではドライバーを連続で打ったり、番アイアンを何発も連続で打ったりする事は、特別な場合を除いてほとんどないでしょう。練習場でのドライバーショットは特定の目標を定めて打つようにしましょう。次に別の目標に向かって今度はアイアンで打つ。さらにまた別の標的に向かって今度はサンドウェッジで打つ。また目標を変えて番アイアンで打つ。また、それからドライバーに戻す。常に新しい気持ちで目標に向かって打つ訓練をしましょう。また、練習場で次にラウンドするコースを想定してシュミレーションしながら練習してみるのもよいでしょう。具体的に想定して打てば楽しさも増すことでしょう。友人と一緒に練習場で対戦しながら練習するのも良いでしょう。このようにすれば練習が楽しくなるだけではなく、効果も大きくなることでしょう。スイングと心の両方により良い習慣が身に付きます。

 
ゴルフをするにはまず自分の意思(目的)をはっきりさせることが大事です。ほとんどの人にとって、その目的とはベストスコア出すことではないでしょうか? それはどういうことなのでしょう? できるだけ少ないストロークでボールをカップに入れることですが、練習でもその目的にしっかりと意識を集中しなければいけません。いわば実戦(ラウンド)の疑似体験です。そのためにはクラブを変え、自分のルーティンを守り、緊張やプレッシャーを適度に与えながら目標に集中する。大切なのはどこにあなたの意識を集中してそれを行う(練習する)かが大事なのです。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 11:48 PM

練習方法について

ザバススポーツクラブ鶴見会員の皆様

いつもご利用ありがとうございます。
今回は、数回にわたって練習方法について考えていきたいと思います。

<練習方法について➀>

ラウンド中、一番多いショットは皆さん何だと思いますか?ドライバーのティーショットでしょうか?ラウンドしてスコアをつけている方であればわかると思いますが、通常はパッティングですね。ですので、パッティングはより重要なショットであることがわかります。皆さんはいつもどのような練習の方法をされているでしょうか? 

練習場ではドライバーショットばかり練習していませんか? 練習場に行って打ち放題でかごに目一杯入ったボールを決められた時間の中で休む間もなく、しかも完璧な平らなライでボールを消化するかのごとくショットを打ち続ける。 ドライバーのショットは気持ちがいいので、アイアンショットやアプローチショットの練習よりも多く練習している。

それで充分に練習した気分に浸って練習を終わる。その練習のときは素晴らしいショットが打てても、いざコースに出てラウンドしてみると良いショットが打てない。スコアが出ない。これはどうしてでしょうか?

これは皆さんが共通して思い感じるところではないでしょうか?

ほとんどのゴルファーが、質より量と教えられる独特の練習文化のせいで、全く注意力がない練習をしてしまっています。練習場であまり考えもなく、また目的もなく、何百個のボールを打ち続ける練習は、コースでも注意力散漫の不安なスイングを繰り返す癖を身につけているだけなのです。

ほとんどの人が、屋根のある練習場で雨風や自分の影がボールに影響されない、平らなマットの完璧なライで同じクラブを使い、同じ目標に向かって、たくさんのショットを打っている。 しかし実際のゴルフはどうでしょうか?

コースでそのような場面はあるのでしょうか? ラウンド中に続けて同じ場所から、同じクラブで何回も打つことなどあるのでしょうか? いざコースに出るとナイスショットが打てない。これはゴルフの実戦(ラウンド)とはまるでかけ離れている状況下で練習しているからではないでしょうか?

根本的な問題はスイングの仕方もあるかもしれませんが、ゴルフへの取り組み方が関係しています。良いスコアを出したいのであれば、実戦(ラウンド)を想定した練習をするべきではないでしょうか?

練習は、より実戦(ラウンド)と結びついた練習をすることが重要です。確かに、コースと同じ環境やコース上で練習ショットができるのは一番の理想ですが、そのような環境はほとんどありません。

ではどのような練習をしたら良いのでしょうか?

この続きは次回で。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 11:00 PM

ゴルフ用語

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます。

今回は、レッスンのために覚えておきたいゴルフ用語について、いくつか説明させていただきます。

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<アドレス>

クラブをもってボールを打つ構えをすること。

<セットアップ>

ボールを打つための準備を整えること。

<テイクバック>

アドレスからクラブを上げる動作、スイングの始動。バックスイングの最初の動作。

 

<アウトサイドイン>

ダウンスイング時のクラブヘッドの軌道が飛球線の外側から内側を通ること。

<インサイドアウト>

ダウンスイング時のクラブヘッドの軌道が飛球線の内側から外側を通ること。

<飛球線(ターゲットライン)>

ボールと目標を結ぶイメージ上の線のこと。

<コック動作>

バックスイングとフォロースルーで手首を曲げること。(フォロースルー側では、リコック動作ともいう。)

<アンコック動作>

バックスイング時に曲げた手首を、ボールを打つ瞬間(インパクト)に伸ばすこと。

<リフトアップ動作>

腕を上げながら肘を曲げて、クラブを持ち上げる動作のこと。

<スイング最下点> 

スイングの軌道でクラブヘッドが通る最も低い場所のこと。

<スタンス>

アドレスした時の足の位置のこと。

<スイングプレーン>

スイング中のクラブシャフトの軌道を説明するための仮想の平面のこと。

<スエー> 

体がバックスイング中に右に動くこと。(左打ちの人は左に動くこと)

(正しいトップオブスイング)

(スエーしたトップオブスイング)

上記のように、ゴルフ用語を今後も少しづつ説明していきたいと思います。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 1:14 AM

ゴルフ豆知識 コースの距離

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます。

しばらく、硬い話ばかりしてきましたのでここで一息、今回は皆様のお役に立ちそうなゴルフの豆知識的なお話をしたいと思います。

【ホールの距離はどこからどこまで? 総距離は? 】

皆さんはゴルフコースの各ホールの距離、それを合わせた18ホールの総距離は、どこからどこまでか考えたことはありますか?

この距離は、基本的にティーインググラウンドの基準点(パーマネントマーカーといいます)からグリーンのセンター(中心)までの距離を表します。レギュラーティー、バックティー、レディースティーなど、各ティーマーカーが日常的に移動して置かれているエリアの中央にパーマネントマーカー(基準測定点)は設置され、通常、動かすことができないように5~6cm角のコンクリート杭が埋め込まれます。

プロ競技では、競技に使用されるティーインググラウンドの基準点からグリーンセンターまでの距離となり、それぞれ18ホールの合計距離が、そのコースの総距離となります。基本的に各ホールの距離は、ティーインググラウンドからグリーンのセンターまで光波、GPSなどを用いて測量し水平距離で表します。

計測方法はホールのパー数により変わり、パー3はティーインググラウンドからグリーンのセンターまでを直接水平距離で計測します。パー4、パー5のホールでは、そのホールにおけるIP(インタークロスセクションポイント)を中継して直線で結んだ水平距離で表します。

IP(インタークロスセクションポイント)とは?

ゴルフ場によっては、ティグラウンドから一定の距離(バックティーから250ヤード地点という場合が多い)のフェアウェイセンターに、旗が立っているコースがあります。これは多くの場合、「 I P 」と呼ばれる地点を示しています。ゴルフコースは通常、ティグラウンドとグリーンを一直線に結ぶ線に沿って設計されていないので、セカンドショットを打ちそうなポイントのフェアウェイセンターを中間地点とし、ティまでとグリーンまでのそれぞれを結ぶ2本の直線の変曲点がIPとなります。

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 12:10 AM

セットアップルーティン

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます。

今回はセットアップルーティンの手順について解説いたします。

<セットアップルーティン>

前回もお話しいたしましたが、セットアップルーチンとは、いつも同じ動作をすることで大事なショットや緊張する場面でのショットをいつも通りの気持ち、精神状態で打てるように同じ手順でボールに対して正しくアドレスするまでの動作の事です。もちろん目標に正しく向いて打つ重要な動作でもあります。

< 手  順 >

①クラブを手で持って飛球線後方に立ち、ターゲットとボールを結んだライン上に何か目印となるものを見つける。

② その目印とボールを結んだ線に、クラブのリーディングエッジを直角にセットしクラブヘッドを飛球線後方に置く。

この時、グリップエンドと体との距離を覚えておけば常にボールから同じ距離に立つことができます。

7IRON   :両つま先を結んだラインから50㎝前後⇒以下1クラブで

ボール半分(約2cm)

ドライバー:88cm前後 体の回転スピードにより変わります。

③リーディングエッジのラインの延長線上に右足内側が沿うように置く。

④ 右足と平行な場所に左足の位置を決める。

スタンス幅は肩幅ぐらいなので、このときの左足を開く幅によってボールの位置が左寄りか右足寄りかが決まる。

 

⑤位置の決まった左足を基準に肩幅ぐらいの場所に右足の位置を決める。

⑥左手のグリップを決める

⑦右手のグリップを決める

⑧アドレスが完成したら目標を見たときの左肩の見え方をチェックする。

目標を見たとき視野に左肩が見えすぎると右を向いています。あまり見えないと左を向いています。

正しく構えが出来た時の左肩の見え方を覚えてください。(左肩の見え方に個人差は多少あると思います。)目標に対して左肩がどう見えるかをルーティンの最終のチェックポイントにしてください。

<アライメントの管理>

②のフェースセットでフェース向きを管理します。

③の右足ポジション姿勢で飛球線とクラブシャフトの直角を管理します。

④の左足ポジションで飛球線と平行のスタンスを確認します。

<所要時間>

ボールの後方に立って目標とボールの間にスパット(目印)を見つけてからセットルーチンを完遂し打ち終わるまで合計17秒以内を目標に練習してください。

<セットアップルーチンを行うタイミング>

ショットに必要な思考(ショットのイメージなど)を行った後です。日頃からこの切り替えの練習をしておく必要があります。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 3:14 PM

セットアップルーチン

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます。

今回はセットアップルーティンについて解説いたします。

<セットアップルーティンとは>

テレビでトーナメントを見ていますと、プロ達がボールを打つ前にいつも必ず一定の動作をしてからショットに入るのを見かけるかと思います。

今日はちょうど日本女子オープンゴルフが中継されていました。トップに立っている畑岡選手を例に見てみますと、クラブを選択してからボールの後ろに立ち、一回素振り、2回ほど軽くその場でジャンプ、それからボールに対してアドレスをしてショットをしていました。(細かくみるともっとありますが・・・)それ以外のスポーツですと体操の内村選手やラグビーの五郎丸選手も違う動きではありますが行っています。

これは、いつも同じ動作をすることで大事なショットや緊張する場面でのショットをいつも通りの気持ち、精神状態で打てるようにするために行っていることなのです。もちろん目標に正しく向いて打つ重要な動作でもあります。

セットアップルーティンの言葉の意味は、

セットアップは、「 目標とボールに対して正しく構える動作 」

ルーティンは「 決まった手順 、 お決まりの所作 」などの意味です。

 

ラウンドする際は、必ずボールや目標に対して正しくアドレスをしなければ、当然ボールを目標に打つことはできません。

ですから普段の練習でこのような動作を練習しておく必要があります。また、そうすることが本番と練習を繋ぐことになります。

次回は、セットアップルーティンの手順について解説していきたいと思います。

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 10:00 PM

コンバインドプレーン理論とは

コンバインドプレーン理論とは

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様 いつもご利用いただきありがとうございます。

現在、ザバスゴルフスクール鶴見では、コンバインドプレーン理論をメソッドにしたレッスンを行っておりますが、そのコンバインドプレーン理論について簡単に説明したいと思います。

<縦と横を組み合わせたシンプルな理論>

従来の「一面のスイングプレーンイメージ」は、クラブの進化によるスイングの変化に適さなくなってきました。そんな中で、筑波大学大学院で安藤秀プロ(体育学博士)によって研究開発されたのが「コンバインドプレーンイメージ」です。
「体の横の回転が作るインパクトプレーン」と「腕の縦の動きが作る縦プレーン」を組み合わせたものをコンバインドプレーンと言い、このイメージを基にゴルフスイングを習得するという考えが「コンバインドプレーン理論」です。

このシンプルな理論によってボールの飛距離が伸び、曲がりの少ないボールが何度でも打てるスイングが構築できるようになります。

また、スイング中のクラブを振る動作が腕と体に分けられるため、理解しやすく誰もが段階的に自分のスイングを作れると言う特徴を持っています。

<腕の動き>

一見クラブを斜めに振っているように見えるゴルフスイングも、コンバインドプレーン理論に基づいて考えると、 “ 腕は縦に上げて下ろすだけ ” と言う動きになります。腕の動きやボールのコントロールに直結する動かし方を知ることで再現性の高いスイングが作れます。

<体の横の回転>

体を横に回転させることで、トップオブスイングから下りてきたクラブをさらに加速させ、ボールを遠くまで飛ばすことができます。体の回転は腕の動きとは全く別の動きとして学習できるため従来のように腕との関係を気にしながら悩むことがありません。

<スイング軌道確認する>

クラブが縦プレーンとインパクトプレーンを通る

コンバインドプレーン理論でのスイングイメージは、プレイヤーの背面にある「縦プレーン」と、インパクトエリアに作られる「インパクトプレーン」と言う3つの面で構成されます。3つの面とは、縦プレーンはバックスイングとダウンスイングの縦の面(X)、インパクトエリアの斜めの面(Y)、フォロースルーの縦の面(Z)で(下図参照)クラブシャフトがこの3つの面上を動いていくイメージです。

クラブシャフトは、アドレスから体の回転によりインパクトプレーン上を移動し、手首と肘、腕の動きで縦プレーン上に移行していきます。トップオブスイングからクラブは縦プレーン上に振り下ろされ、体の回転により再びインパクトプレーン上を移動します。そしてインパクト後に、クラブは再び縦プレーン上に振り抜かれていきます。

 

<二つの動きを合成する>

なだらかな曲線のスイングプレーンを形成

腕の縦の動きで作る縦プレーン、体の横の回転で作るインパクトプレーンと考えれば理解がしやすいと思います。縦プレーンからインパクトプレーンに移行するときは、二つの面を正確になぞるのではなく腕の縦の動きに体の横の回転が合成されるので実際のクラブ軌道は緩やかな曲線になります。

 

<これまでのスイング概念を変える>

従来はクラブを斜めに振り上げて斜めに振り下ろす(下図)一面プレーンイメージ(ベンホーガンのガラス板のスイングイメージ)でのスイングが一般的でした。しかし道具の進化により一面プレーンイメージでのスイングではボールをまっすぐ飛ばすことが難しくなってきたのです。

 

最新の道具を最も効率よく使いこなせるスイングを習得するために開発されたのが、コンバインドプレーンイメージなのです。コンバインドプレーンイメージでのスイングでは、インパクトエリアで手首を返すリストターンは行いません。また、高いトップオブスイングからクラブを振り下ろしますのでヘッドスピードが上がり飛距離が出せるようになります。

<参考出典>

図解 ゴルフ超理論         安藤 秀  薯

筑波大学博士の新感覚ゴルフ理論   安藤 秀  薯

まったく新しいゴルフ理論 コンバインドプレーン理論のすべて

安藤 秀  薯

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 10:00 PM

ゴルフ基礎知識⑥

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます!

今回はシャフトについて解説していきたいと思います。

<シャフト特性>

【トルク(ねじれ)】

シャフトのねじれ具合の事です。シャフトにも上図のように表記してある場合があります。(カーボンシャフトなど)基本的に数値が低いほど、ねじれが少ないということになります。

【フレックス(硬さ)】

シャフトの硬さの事で、一般には硬い順序にX、S, SR , R、で女性用のクラブには L , A などがあります。ちなみに L はレディース、A はアベレージ、R はレギュラー、S はストロングではなくスティッフ、X はエクストラです。ただ、硬度はメーカーによっては、おなじS表示であっても当然違いがありますので、シャフトやクラブ選びは注意が必要です。下図はヘッドスピードと硬度の一般的な目安です。

【キックポイント(調子)】

シャフトが最大に湾曲することでその位置の違いがあり、手元調子、中調子、先調子などのタイプに分かれます。一般的に、スイングのリズムやテンポがゆっくりの人は先調子、速い人は手元調子が合わせやすいといわれます。先調子のシャフトはボールが上がりやすく、手元調子のシャフトはシャフトのしなりが小さいので、方向性に優れ、先調子に比べてボールが上がりにくい特徴があります。

【ウエイト(重量)】

シャフト単体の重量の事です。一般には振りやすさに影響がありクラブ選びにも重要な要素でもあります。上級者や力のある男性、ヘッドスピードが速い人は重量が重く、非力の人や女性、ヘッドスピードの遅い人は重量が軽いほうがクラブを振りやすい傾向にあります。

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 2:00 PM

ゴルフ基礎知識⑤

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます!

今回もボールの飛ぶ仕組みについてです。今回は空力特性について少し解説したいと思います。基礎知識といいながら少し専門的な内容となっておりますがお付き合いくださいね。

<空力特性①>

空気の流れがゴルフボールに及ぼす影響

  • ボールが空中に飛び出した後は、ボールに働く空気抵抗や揚力が飛びを左右します。
  • より遠くへ飛ばすためには、空気抵抗を減らし、ボールを引き上げる力を最適にする必要があります。

 

<空力特性②>  ディンプル

ボールの表面に配置された凹み(ディンプル)

  • 空力特性に与える効果には空気抵抗の軽減、揚力の増減等があります。
  • その効果はスピン量と密接に関わっており、最適な飛距離性能を得るためにはスピン量とディンプルの最適なマッチングが必要となります。

 

<飛行中のボールに働く力>

  • 飛行中のボールに働く力は、上図のような力があります。

 

 < 抗 力 >

  • ボール後方に空気の渦ができて、ボールを引き戻そうとする力のことをいいます。
  • その力はボール速度の2乗に比例します。

 

ディンプルの効力①

ディンプルがないボール周りの空気の流れ(下図)

  •  ディンプルがない場合、空気の流れが層流(乱れのない流れ)のままとなり、ボールとの剥離が早くなります。その為ボール後部の低圧部が大きくなり、より抵抗がかかります。(進行方向と反対側に抵抗する力(抗力)がかかるとボールは飛ばなくなるということです。)

 

ディンプルの効力②

ディンプルがあるボール周りの空気の流れ(下図)

  • ディンプルがあると大気とボールの間に渦が生じて乱流となり、剥離位置がより後方にずれます。その為、低圧部が小さくなり抵抗が減少します。

<揚 力>

  • 回転しながら飛行中のボールを引き上げようとする力の事を言います。
  • ボールの上半分と下半分で空気速度に差が生じ、圧力差が生じたため発生する力になります。

ボールの飛ぶ仕組みについては以上です。簡単に説明してきましたが、興味のある方は色々調べてみるのも面白いかと思います。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 7:25 PM

ゴルフ基礎知識④

ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様

いつもご利用いただきありがとうございます!

今回も前回に続きましてゴルフボールについてです。今回はボールの飛ぶ仕組みについて少しづつ解説していきたいと思います。難しい内容もありますが、仕組みを知ることが皆様の今後のプレーに役立つかもしれません。

<ボールの硬度(コンプレッション)>

ボールを2.54mm圧し、つぶすのに必要な力の大きさを表したものを言います。100,90,80等の数値で表示され数字が大きいほど硬いボールになります。

近年では、ボールの構造や素材が多様化しコンプレッション=打感とは限りません。(構造が同じ場合)硬度の硬いボールが柔らかいボールより初速が大きく打ち出し角は低い、スピン量が多い傾向にあります。

<飛びの要素>

インパクト時に下記の初期3要素が与えられます。(初期条件)

  1. ボール初速ゴルフボールが飛び出した瞬間の速度)
  2. 打ち出し角度(ボールが打ち出された瞬間の角度)
  3. バックスピン量(バックスピンは進行方向に対して下から上への縦方向の回転)

打ち出した後は、空気抵抗、揚力(ようりょく)が飛びを左右します。(空力特性)

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① ボール初速

  • ヘッドスピードが速いほどボール初速は速くなります。
  • スウィートスポット(芯)でボールを打つとボール初速は速くなります。
  • 通常、ボールスピードが速くなればスピンもかかりやすくなります。

スウィートスポット(芯)で打った場合の速度はヘッドスピードの約1.5倍になります。

(例)ヘッドスピードが45m/s の場合

ボール初速:45×1.5=67.5m/s

② 打ち出し角度

  • インパクトロフト角、打点位置、ボールの構造・仕様で決まります。
  • インパクトロフト角が高いほど打ち出し角は高くなります。
  • スウィートスポットよりも上部でボールを打った場合=打ち出し角は高くなる。
  • スウィートスポットよりも下部でボールを打った場合=打ち出し角は低くなる。
  • ボールは、低スピン設計になるほど打ち出し角は高くなります。

③ バックスピン量

ヘッドにはロフト角がついているため、インパクト時にボールにはバックスピンがかかります。ドライバーでは、最大飛距離を出すための最適なバックスピン量は、2,200~3,000rpmといわれています。(但し打ち出し角によります)

最近では、ゴルフ用品店でも計測器が設置され、最適なスピン量などを計測することも可能ですので、ドライバーの飛距離に伸び悩んでいる方は利用するとよいでしょう。

アイアンではバックスピン量が多ければ多いほどグリーンで止まりやすくなります。

 

次回は、空力特性と飛行中のボールに働く力を解説いたします。

 

Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 8:30 PM