2017年9月9日
ゴルフ基礎知識⑤
ザバススポーツクラブ鶴見 会員の皆様
いつもご利用いただきありがとうございます!
今回もボールの飛ぶ仕組みについてです。今回は空力特性について少し解説したいと思います。基礎知識といいながら少し専門的な内容となっておりますがお付き合いくださいね。
<空力特性①>
空気の流れがゴルフボールに及ぼす影響
- ボールが空中に飛び出した後は、ボールに働く空気抵抗や揚力が飛びを左右します。
- より遠くへ飛ばすためには、空気抵抗を減らし、ボールを引き上げる力を最適にする必要があります。
<空力特性②> ディンプル
ボールの表面に配置された凹み(ディンプル)
- 空力特性に与える効果には空気抵抗の軽減、揚力の増減等があります。
- その効果はスピン量と密接に関わっており、最適な飛距離性能を得るためにはスピン量とディンプルの最適なマッチングが必要となります。
<飛行中のボールに働く力>
- 飛行中のボールに働く力は、上図のような力があります。
< 抗 力 >
- ボール後方に空気の渦ができて、ボールを引き戻そうとする力のことをいいます。
- その力はボール速度の2乗に比例します。
ディンプルの効力①
ディンプルがないボール周りの空気の流れ(下図)
- ディンプルがない場合、空気の流れが層流(乱れのない流れ)のままとなり、ボールとの剥離が早くなります。その為ボール後部の低圧部が大きくなり、より抵抗がかかります。(進行方向と反対側に抵抗する力(抗力)がかかるとボールは飛ばなくなるということです。)
ディンプルの効力②
ディンプルがあるボール周りの空気の流れ(下図)
- ディンプルがあると大気とボールの間に渦が生じて乱流となり、剥離位置がより後方にずれます。その為、低圧部が小さくなり抵抗が減少します。
<揚 力>
- 回転しながら飛行中のボールを引き上げようとする力の事を言います。
- ボールの上半分と下半分で空気速度に差が生じ、圧力差が生じたため発生する力になります。
ボールの飛ぶ仕組みについては以上です。簡単に説明してきましたが、興味のある方は色々調べてみるのも面白いかと思います。
Filed under: ゴルフ知識 — tag2bee 7:25 PM